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出会い系7

 夕刻、身支度を整えたラジウムが階段を下りていくと、カウンタの隅に疲れた顔の相棒を見つけた。
 首都近くの衛星都市ならでは、冒険者を主な客とする安さだけが自慢の宿は、大抵が一階部分を酒場として使っている。ラジウムたちの定宿もその一つで、店内は荒くれ者でごったがえしていた。
 するりと合間を縫って近づく。隣のスツールにちょこんと腰かけると、ぷんと酒臭い。どうやらもう相当空けている。
「出かけんのか」
 ラジウムの格好を見たリリィがほろ酔いの赤ら顔で問うた。装束に身を固め、上衣を羽織ったその姿は、どこから見ても旅支度だ。
「尻拭いにね」
 短く云った。詳しくは語らなかったが、リリィにはそれで充分だったようだ。伊達に相棒はしていないということか。脇に置いた布包みを差し出してきた。小首を傾げたラジウムが受け取って中身を確かめる。出てきたのは屋敷に置いてきた自分の短剣だった。赤い目が輝く。
「ありがと。……もう一本なかった?」
 月詩のものだ。リリィが自分のものだけを見分けられるとは思えない。リリィは杯に残った酒をぐいと呷って、酒臭い息を吐いた。
「やっこさんが持ってったぜ」
 奴さん、というのはあの女騎士のことだろう。ふうんと気がなさげに返事をして、ラジウムは遠くを見ている。
「リリィの仕事はもうおしまいだよね?」
 唐突に訊いた。肯定の返答をもらうと、猫の赤い目がゆっくりと相棒で焦点を結んだ。
 床に足の届かないスツールから軽く跳ねるように下りると、ラジウムは短剣を腰裏の空鞘に収めた。
「よかった。おれも選ぶ羽目になるところだったから」
 リリィが怪訝そうな顔になる。酔った頭ではそう考えが回らないらしい。黒い目ににじむ疑問に答えず、ラジウムは扉へ踵を向けた。
「行ってくるね」
 声をかける間もなく、細身は人ごみにまぎれる。
 そうしてすぐに、喧騒がその残り香を消し去った。


 ヒュイは与えられた一室で書類の整理に追われていた。とはいってもその目は文字の上を流れているだけで、内容を読み解いてはいない。どうせ確認するまでもないものだし、何より別に暇つぶしができた。
「何しに来た?」
「報告書の提出」
 虚空に投げ出した言葉に返事があった。柱の影の暗がりから、赤毛が覘く。
 ラジウムは無造作に明るみに出て、ヒュイの机に近づいた。他の書類の上から構わず『報告書』を置く。布越しに赤が染み出して、羊皮紙を汚した。ヒュイは一つ鼻を鳴らしただけで応え、傍らの革袋を投げてよこした。
 さして重さはない。慣れた者なら一人で充分な仕事。
「まだやってるの?」
「どこぞの猫が邪魔してくれたおかげでな」
「冗談」
 云ってラジウムは肩をすくめる。下手な嘘。邪魔したいのは書類整理なんかじゃなくて、きっとヒュイだってわかっているはずなのに。
 血の染みが羊皮紙全体に広がって、木の机を黒く濡らしている。狭くない部屋を満たしてゆく鉄の匂い。天窓の向こうは暗く沈んだ星のない夜。洋灯のきつい陰影。
「いつまで、続けるつもり?」
 何でもないような声をして、ラジウムの赤い目は幾分か細まっているように見えた。ヒュイの灰色のそれを見る。はぐらかすなんて赦さない。
 先に折れたのはヒュイだった。何なりと云って黙らせるのはたやすい。相手が誰であろうと、ヒュイが弱味を見せることなどない。ラジウムが何の力も無いことを知って、そうして望んだ真実を与えてやる。何も変わらない、事実を告げる。
 サドめ。小さく毒づくラジウムの口唇に暗い笑みがにじむ。
「永遠にだ」
 ダガーが飛んでくるのは、予想できた。
 受け止めた指が少し切れたのは、刃の軌道が予想よりもわずかに乱れていたからだ。投げ捨てたダガーは、石の床で軽い音を立てた。
 わざとらしく、椅子に座ったままで、ヒュイはラジウムを睥睨する。
「誰がお前に凡てを教えたと思ってる?」
 わかっていて、それでも投げた。そういう顔だった。
「育ててやった恩を忘れたか?」
「忘れないよ。でも、これは別」
 ラジウムは机のすぐ前に立っている。痩せて尖った肩が少し揺れている。
 命を大事にしろと云うのではない。尊さを主張するのではない。ただ、赦せないだけ。
 アサシンは望んでなる職業ではない。皆何かと引き換えに、何かを引きずって、その装束をまとう。ただ闘うだけならばまだいい。アサシンギルドのもう一つの顔は。
 桁違いの制約とリスクを負う彼らは、皆証を持っている。本当の意味でのアサシンのしるし。人を殺める腕を持つ者の烙印。ギルドへの忠誠の証。身も心も道具として生きる者の証。非情の心。
 それを手に入れるため、一つの試練が課せられる。
 内容は簡単だ。ただ、生き残ればいい。
 新人に技術を教えるのは、任務に失敗したアサシンであることが多かった。心に身体に傷を負い、前線を退きながら、道具として生きる彼らには焦がれるほど還りたい場所へ戻れる唯一の道。
 その上を行くことができたなら、新人はギルドに迎えられ、新たなアサシンとして名を連ねることになる。
 生き残るということは、相手を殺すということだ。
 ラジウムは、証を持っていない。必要なかったのだ。何事にもイレギュラーというのは存在する。
 だが、あくまでそれは例外であり、アサシンギルドの常識は血塗れた赤い手の連鎖にある。
 おこがましいと云うだろう。証も持たず、忠誠も誓わず、ただ生業としてアサシンを名乗るなど。
 月詩は、死ぬほどそれを嫌うだろう。自らの手を染め、証を手に入れたアサシンは。
「あのこ、うちで引き取るよ」
「無駄だ。あれはここ以外属せん」
「抜き打ちテストに不合格の出来損ないが、ギルドの役に立つって云うの?」
 月詩は気付いたろうか。自分が試されたことに。
 悪趣味だと、ラジウムは思う。一人で充分な仕事に同行させたのは、そういうこと。監視だったら別に自分でなくてもよかった。ラジウムがその制度を嫌っているとわかった上で。
 出来損ないなんて嘘。アサシンとして優秀である必要などない。たとえ本人がそう望んでいなくても。
 ラジウムは机に手をついて、ヒュイのほうへ身を乗り出す。猫の目はぎらぎらしている。ヒュイは動じない。
「珍しいね、人選ミス?」
 そう云って、わらう。明らかな挑発。
「ねえ、ゲームしよっか」
 息がかかる距離。瞳孔の細い、赤い瞳。
「誰が一番悪いのか当てるゲーム」
 瞬間、ラジウムは後ろに飛びのいた。笑いながら首を押さえる。ぬるりと生ぬるい血が触れた。
 後ろのレンガ壁に、ダガーが刺さっている。さっきラジウムが投げ、床に落ちたそれだ。ヒュイが舌打ちをした。急所を狙って投げた。誰かに刺されて死ねばいいのに。
 ステップを踏むように数歩さがり、ラジウムは壁からダガーを抜いた。手の中でもてあそびながら、小首を傾げてわらう。
「本気にした?」
 ダガーは腰裏に消えた。いつも通りの軽い声で。
 猫は踵を向ける。足音を残さず、匂いも残さず。
「つまんないの」
 短い言葉だけを落として、細い姿は同じよう細い通路に消えた。その背を一瞥し、もう一度ヒュイは鼻を鳴らした。
 書類が台無しだ。処理もしないで持ってきて、こちらの手間も考えろというもの。
 椅子に凭れて、指を見る。ぱっくりと割れた皮膚の下から赤い血と白い肉が見えた。鼻が麻痺して鉄の匂いがわからない。平和ボケしたなとつぶやく。
 甘く快適な湯船に、慣れてしまったのだと思う。
 あの猫は、それを知っていた。
 あの猫は、だから怒っていた。
 見上げた天窓の向こうは、青みがかっている。
 ヒュイは細い目を眇めて、吐き捨てた。
「化け猫め」



【親子喧嘩】050422.PM4:10
がっつり間空いた…。
物騒な親子喧嘩です。血繋がってるわけないけどさ。
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by shelldoney | 2005-04-22 16:15 | 小説「出会い系」:完結済

デスペラード

こんなんでたり、

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またこんなんでたり、

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さらにこんなんでたり、

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ラジウム、シェルドニ、マイナ。3キャラ集結させて、大将軍森に缶詰です。
なぜかって? そりゃあもちろん。

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この方に逢うためさ!!!
ウェスタングレイス、おとせええええええええええええええええ。
いままでの戦績。
1:獣の皮、狼の爪、肉
2:同上
3:同上
4:同上
5:同上
わたしあきらめない。


……こないだの月曜日10時から火曜日10時まで、ドロップ二倍キャンペーンやってたんですよ。
純粋にドロップ二倍なら、屑が出る確率も二倍ってことだけど、それでもいいから賭けることにした。
24時間粘着じゃああああああああああああああああああああああああああああ
一つくらいは出るだろ。アホみたいな耐久レースのはじまりです。
9:40からメンテ。10:00よりも前に終わることがあるので、56分あたりからログイン連打。
10:00、ログイン成功。接続人数300人。きたこれ。
まあ300人つっても、大体ボス狙いですよね。エンジェとか。さすらいは絶対放置されてると踏んでいた。
10:02、さすらい発見。即行グリムで取り巻き排除、タイマンで余裕撃沈。
こんなんでた。

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いや!!!!!!!!
おい!!!!!!!!
これは!!!!!!!!!!!!!!!!!

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いきなり一発目から出ました。
きたわ!!!! とうとうきたわ!!!!!!!!!!!
なんだよドロップ二倍、ガセじゃなかったのか…!!
さすらいよありがとう!!!!!
いいアングルでSS撮ろうとして、落としたり拾ったり。
10:04、とりあえずプロに帰ろうと思った、矢先。鯖缶きたこれ。
なにかの陰謀かとおもう。次に上がれたらまた巻き戻ってないよね!? 夢じゃないよね!?
夢じゃなかったです。
11:00、メンテ終了のおしらせ。折角だからもう一回行く。
11:01、さすらい発見。処理方法は同上。
爪が出ました。…ま、こんなもんだよね。
うろうろして友達と合流。彼もウェスタン狙ってるとのことで、共に粘着することに。
12:0?、誰かに食われたっぽい…。しょんぼりしながら一時間待つ。
13:05、さすらい発見。取り巻きをグリムで排除しながら、友達のSGで一掃。
こんなんでた。

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二個目キタ*・゜゜・*:.。..。.:*・゜('∀')゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*
何かの間違いとしか思えない。友達はこのちょっと前に黒蛇cとか出してるし。
ありえない運のよさ。尽きてきた尽きてきたあ!!
カウボーイにするため、あと一つ欲しかったけど、2匹狩って出ませんでした。当然か。
しかし、三時間でウェスタン二つとか、しばらく二人で大騒ぎしてました。
ウェスタン買おうと貯めてた5M近くがそっくり浮いたので、イミュンか雄ゴキブーツを買おうとおもいます。
最近気付いたけど、ほんとちっちゃいものでいいから、なんかレアでないと狩る気おきない(´-`)゚
そしてウェスタンは、カウボーイになりました。
必要なのは軟らかい草の葉だったのに、間違えて丈夫な蔓108個集めちゃった(しかも非公平支援してもらった)なんて云えない…(´・ω・`)
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by shelldoney | 2005-04-17 08:49 | RO日記

灰かぶり姫

ギルメンと崑崙クエストをやりました。
青ポ、白ポ、途中までで青箱、最後までやるとsシューズがもらえるそうです。
その分確かにクエスト自体はクソめんどくさいんだけどね!!
一日やればsシューズまでたどり着けるかもしらんが…青箱までで。
もらった画像は撮り忘れたのですが、
ギルメンは即行開ける。鎧。sメイルとかsプレートとか願いをかけて鑑定。
sアーマー。
ワロス。
私は売る気まんまんだったのですが、隣で開けるノリにあてられ、

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別に自支援したところでいいものがでるわけじゃないですが。
なんかEPとか混じってるしな!!
でも靴。
どうせ青箱から出る靴なんてたいしたことないんです。
ちなみに私の戦績。
1:ガラス玉
2:万能薬
3:腐った魚
4:紅ポーション
もっと開けたと思うけど、覚えてるだけで、なんだこのラインナップ。
一番高いのがガラス玉とか泣ける。
半分諦めながら鑑定。

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私この時点で、重量10ってサンダルだと思ってたんです。
ほら、あれ軽いしね?
だって、だって、普通気付かないだろ!?

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きたこれ。
ショックエモ連発。

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はしゃぎすぎです。
箱5個目にして、初めての、勝ち…!!!
や、やったあ!!


この前だったか後だったか、ジナイ沼に遊びに行きました。
こんなのでた。

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一回目は5桁のMBにぬっ殺され。
二回目はペストとアノリアンのタッグに殺られ。
三回目にしてリヴェンヂ成功。
アルケミの合成実験の失敗作で、ジナイに破棄されただとか、いろいろ設定作って遊んでました。
もう頭が南無いな、私たち。
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by shelldoney | 2005-04-16 23:43 | RO日記

エルム街の悪夢

最近はじめて罠ボットというのを見ました。
こないだのパッチでボットはいなくなったんでしょうか…?

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全部矢です。
拾うと、アトラクションIDとパスがばれてしまうということで、一時ちょっとした騒ぎになっていました。
ほんとかどうか知らないけど…きもかったのは事実。


ギルメンとポリン島に遊びに行きました。
朝だったので、ゴスリンかエンジェ、どちらか放置されていればいいなあ、てな感じで。

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レベル上げ最中のアコさんが居たのでお手伝い。
7匹くらいの大家族です。
溜め込みいくない? 他に人居なかったので赦してください。
したらば、

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でたこれ。
アサログのペアで来てたので、アコさんに手伝ってもらいました…が。
接近職じゃゴスリン狩れないんですね。はじめて知りました。
なんでもハンタか、ウィズがFWにひっかけて狩るのだとか。
二匹出会って、二匹とも取られてしまいました。
しかし飛びまくるゴスリンを探している最中。

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でたこれ。
二人ともすごい顔。緑の触覚忘れてしまってちょっとしょんぼり。
ピッコロさんになりそこねました。
朝だったのが幸いしたのか、二匹狩れました。
何にも出さなかったけどな!!!!!


何気なくプロを歩いていたら、ポリンの行列。
みんなで並んで記念撮影。

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やりだしっぺのプリさんが引退されるそうです。おつかれさまでした。
離れていった人や、別れた人、またいつか、どこかでめぐり逢えますよう。
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by shelldoney | 2005-04-15 16:15 | RO日記

猿の惑星リメイク

最近のカード。

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五分間の出来事でした。



クエストスキルにまつわる寓話。

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襲われそうになりました。



ところで矢作成を教えてくれるギョルナリさんと、CAを教えてくれるカイゴさんは、お互いすごい嫌いあっているんですが。
私的萌えとして、実力は認め合ってるっていうのがいいな…。どりー夢。
いやその、怪我して、傷がなかなか治らないカイゴさんにもえもえしたので…。
迷いなく凶暴とか云い切ってしまうギョルナリさんも微笑ましかった…。
カイゴさんはかわいいひとですよ。
CAにバナナジュースが36本も要るのは、彼が大好きだからですし。
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by shelldoney | 2005-04-11 10:06 | RO日記